総務省が22日発表した3月の消費者物価指数(2020年=100)は、値動きの大きい生鮮食品を除く総合で100・9と、前年同月から0・8%上昇した。上昇は7か月連続で、2020年1月以来の高い伸び率だ。原材料高や円安の影響で食料やエネルギー関連の値上がりが目立った。

生鮮食品を除く全522品目中、6割にあたる320品目が値上がりした。

 資源価格が高騰している影響でエネルギー関連が20・8%の上昇、うち電気代は21・6%上昇し、1981年以来約41年ぶりの上げ幅となった。ガソリン代も19・4%と大幅な上昇が続いている。

総務省
 生鮮食品を除く食料は2・0%上昇し約6年ぶりの上げ幅となった。輸入牛肉(10・4%)や、輸入豆が使われるインスタントコーヒー(9・8%)などの値上がりが目立った。一方、携帯電話の通信料は携帯大手が昨年春以降に割安な料金プランを相次いで導入したことで、52・7%下落して全体を押し下げた。
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220422-OYT1T50118/