日本航空(JAL/JL、9201)は、国際線旅客が航空券購入時に支払う燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)について、22年6-7月発券分を大幅に引き上げる。燃油価格の上昇と円安によるもの。

 対象は、6月1日から7月31日発券分。ひとり1区間片道あたりの燃油サーチャージは、日本からハワイを除く北米や欧州、中東、オセアニアは2万200円から3万6800円に、インドネシアやインド、スリランカ、ハワイは1万2700円から2万3600円に引き上げとなる。

 燃油サーチャージを見直す基準となるシンガポールケロシンの市況価格は、2月から3月までの2カ月平均で1バレル122.40米ドル。同期間の為替平均は1米ドル117.02円で、円換算したシンガポールケロシンの市況価格は1万4323円だった。適用する条件表はZone E(10,000円基準)からZone I(14,000円基準)に、4段階引き上げる。

 前回4-5月発券分の基準となった、2021年12月から今年1月までの2カ月平均と比較すると、市況価格は1バレルあたり32.71ドル上昇。為替平均は2.7円円安に振れ、円換算した市況価格は4070円上昇した。

 JALは4月以降の燃油サーチャージ価格を改定。全体的に15%程度値上げした。
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