ウクライナ情勢の緊張が続く中、比較的安全な資産とされる「金」の価格は上昇傾向が続き、22日の先物取引では、終値が1グラム当たり7038円となって史上最高値を更新しました。

大阪取引所で行われている「金」の先物取引は、22日は取り引き開始直後から買い注文が多く出て、取り引きの中心となる「ことし12月もの」の価格は、日中の取り引きの終値で1グラム当たり7038円となりました。

これは、おととし8月につけた7000円を超え、史上最高値を更新しました。

金は比較的安全な資産とされ、欧米などの金融引き締めの動きに応じ、株や国債の価格が値下がり傾向にある中、投資家の間で需要が高まっています。

こうした中、ウクライナ情勢の緊張が続き、有事に買われやすいとされる金にさらに資金が集まる形となっていて、今月に入り6%程度値上がりしています。

市場関係者は「金は資産の価値が目減りしにくく、ウクライナ情勢の先行き不透明感が強まる中で、今後も価格の上昇傾向が続くという見方が出ている」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220222/k10013496911000.html