総務省が28日発表した2021年の住民基本台帳人口移動報告によると、神奈川県の転入者数から転出者数を引いた転入超過数は前年比2270人増の3万1844人で、都道府県別でトップだった。新型コロナウイルスの影響で東京都からの移転が広がっているとみられる。

県内の市町村別で転入超過数が最も多かったのは横浜市(1万123人)で、さいたま市(10527人)に次いで全国2位。藤沢市(4554人)が同8位、相模原市(3837人)が同10位、川崎市(2768人)が同15位、大和市(2580人)が同17位、茅ケ崎市(2214人)が同19位だった。全国上位20に県内の6市が入った。

県内で0〜14歳の転入超過数が最も多かったのは藤沢市(708人)で全国7位で、同9位の横浜市(635人)を上回った。茅ケ崎市(522人)も同11位で、藤沢市とともに相模湾沿いの地域に子育て世代が移住していることを示している。一方、65歳以上の転入超過数が最も多かったのは相模原市(619人)で全国3位だった。
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