【パリ=白石透冴】世界保健機関(WHO)は26日、南アフリカで新たに見つかった新型コロナウイルスの変異型を最も警戒レベルが高い「懸念される変異型(VOC)」に分類し、「オミクロン型」と名付けると発表した。多数の変異を持ち、再感染する能力が高い恐れがある。ベルギーでも感染者が見つかり、既に世界に広がっている可能性も出てきた。

WHOはオミクロン型の複数の変異について「うちいくつかは懸念すべきだ」と表明した。ほかの変異ウイルスに比べ再感染する可能性が高いとみられるという。各国に対しオミクロン型の研究を強化すること、クラスター(集団感染)が発生した場合はWHOに報告することなどを求めた。
2021年11月27日 4:09 (2021年11月27日 5:23更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR26DRJ0W1A121C2000000/