2021年11月18日 15:04 (2021年11月18日 16:30更新)

クボタは18日、約1400億円を投じインドの農機大手エスコーツを子会社化すると発表した。クボタは2020年に約160億円を投じてエスコーツに10%出資しており、第三者割当増資の引き受けなどで出資比率を最大で約54%に引き上げる。台数ベースで世界最大とされるインドのトラクター市場の開拓を加速する。

クボタは第三者割当増資の引き受けと株式公開買い付け(TOB)により、22年3月までにエスコーツの株式を追加取得する。一連の手続きの後に、エスコーツが減資を実施する。最終的にクボタの出資比率は約54%になる見通しだ。

エスコーツは1944年設立で、2021年3月期の売上高は約1100億円。クボタは部品調達網やコスト削減のノウハウを活用する狙いだ。インドでは低価格のトラクターのニーズが高く、現地生産した製品はインド以外での需要も見込める。

クボタがM&A(合併・買収)に投じる金額としては過去最大。16年に約500億円で米国の作業機メーカーを買収して以来の規模となる。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF185WE0Y1A111C2000000/