ENEOSホールディングス(5020)は11日、2022年3月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)が前期比2.5倍の2800億円になりそうだと発表した。従来予想の23%増の1400億円から大幅に上方修正した。原油価格の高騰で在庫評価益が増加する。

売上高の予想は34%増の10兆3000億円(従来予想は24%増の9兆5000億円)、営業利益は85%増の4700億円(同2%増の2600億円)へとそれぞれ引き上げた。営業利益の引き上げ額である2100億円のうち、在庫評価による影響が1300億円と過半を占める。

業績予想の前提について、今期の平均でドバイ原油は1バレル70ドル(前回想定は1バレル60ドル)、為替は1ドル=110円(同1ドル=105円)と原油高、円安方向へと見直した。

同日発表した21年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比41%増の4兆7314億円、営業利益が3.8倍の3378億円、純利益が5.8倍の2113億円だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2021年11月11日 13:34
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZASFL11HPG_R11C21A1000000/