アドビは10月26日、「Photoshop」と「Illustrator」のWebブラウザ版を発表した。Photoshopはパブリックβ版、Illustratorは招待制のプライベートβ版として提供する。

Webブラウザ上で動作するため、ダウンロード不要で使えるのが特徴。Creative CloudのメンバーでなくてもWeb版のツールを開いてデータを閲覧することは可能。有料会員であれば、レイヤー内のオブジェクトの移動や削除、文字入れ、「画像の映り込みの修正」といった簡単な編集ができる。

対応ファイルはアドビのクラウド専用ファイル形式である「クラウドドキュメント」のみだが、Photoshopで使われているPSDデータ、IllustratorのAiデータともに、一度Webブラウザ版で読み込むことでクラウドドキュメントに変換されるという。

 Webブラウザ版は、同日に発表したチーム管理サービス「Adobe Creative Cloud Web」にも組み込まれている。プロジェクトの初期から制作物などアウトプットまでをオンラインで完結するよう設計されたもので、チームでのデータ管理やコミュニケーションなどを一元管理できる。

 Webブラウザ版を使うことで、例えばCreative Cloud Webに参加しているクライアントが各ツールをインストールしていない場合でも、制作物に対してコメントやフィードバックを返せるようになるという。

 β版のため、フォントや機能的に動作しない部分もあるとしているが、正式リリース時に改めて機能を案内するとしている。
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