車の電動化が加速する中、自動車メーカー各社の間では、EV=電気自動車などの生産に対応するため、生産ラインを大幅に改修する動きが広がっています。

このうち、日産自動車の栃木県上三川町にある工場では、ガソリン車などと設計が大幅に異なるEVを一緒に組み立てられるよう生産ラインの一部を改修しました。

これまで車の下に潜り込んで手作業で行っていた工程には新たにロボットを導入して作業を自動化し、従業員の負担の軽減を図っています。

会社は、今後、市場に投入する新型車について、日本・欧米・中国では2030年代の早い時期にすべて電動車にする目標を掲げていて、今後、EVの需要が増えても生産体制を柔軟に整えられるよう工程の見直しを進めています。

日産自動車の坂本秀行副社長は、「電動車は、モーターやバッテリーなど、非常に重い部品が多く、働く従業員の負担が大きい。作業の自動化によってミスを減らし、より楽に働けるようにしていきたい」と話しています。

また、マツダも、山口県防府市の工場を先月、改修していて、電動化の動きに対応するため生産の工程を見直す動きは今後も広がりそうです。
2021年10月18日 6時13分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211018/k10013311341000.html