岸田文雄首相は10日午前の民放番組で、金融所得課税について「当面は触ることは考えていない」と発言した。9月の自民党総裁選では「見直し」を公約に盛り込み、税率の引き上げに前向きな発言をしていた。「貯蓄から投資」に逆行する政策として株価下落の原因だと指摘する声もあり、市場に配慮したとみられる。格差是正を実現するための財源論はいったん後退する。

「成長の果実を分配する、国民の一体感を取り戻すという点にお...
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA101CH0Q1A011C2000000/