NTTドコモは10月21日から、MVNOとの連携プログラム「ドコモのエコノミーMVNO」を開始する。同日からNTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」が参加する他、12月からはフリービットの「トーンモバイル」も参加する予定だ。他のMVNOとも連携(参加)に向けた交渉を続けており、連携可能なMVNOサービスは追加される可能性がある。

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「ドコモのエコノミーMVNO」のロゴ

□ドコモのエコノミーMVNOの概要
 ドコモのエコノミーMVNOは、2020年12月に発表されたドコモの新しい料金戦略のうち、データ通信容量の少ないユーザーや月額料金を極限まで抑えたいユーザーに向けた「Economy(エコノミー)」を担うものとして用意される。

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エコノミーMVNOは、ドコモの料金戦略における「Economy」を担う。自社で提供する「(5G)ギガライト」や「はじめてスマホプラン」よりも低価格、かつ小容量のユーザーをカバーする

 ドコモが提供する「dアカウント」「dポイント」との連携を前提として、主に以下の条件を満たしたMVNOがエコノミーMVNOとして認定される。

・低廉かつ小容量の料金プランを提供すること
・各種Webサービスにおける認証方法を「dアカウント」メインとすること
・通信料金やサービス利用に「dポイント」を付与すること
・通信料金の支払いに「dポイント」を充当できるようにすること

 エコノミーMVNOのユーザーは、全国のドコモショップにおいて以下のサービスを受けられる。

・エコノミーMVNOが提供する通信サービスの新規契約
・端末の販売
・端末の初期設定サポート(当該店舗で購入したもの)
・ドコモ取扱店で購入した端末の故障受付
・「ドコモスマホ教室」の受講

 なお、エコノミーMVNOのサービス提供主体は、あくまでもMVNO各社となる。そのため、以下の点に注意する必要がある。

・ドコモの回線契約から移行する場合は、エコノミーMVNOへのMNP手続きが必要
・利用期間を引き継げない(エコノミーMVNOにMNPで移行した場合)
・「ファミリー割引」などドコモの各種割引サービスの回線数カウントに含まれない(エコノミーMVNOにMNPで移行した場合)
・キャリアフリー化されていないサービスを継続利用できない(「ドコモメール」など)
・ドコモの回線契約とは実効通信速度が異なる

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dアカウントやdポイントでの連携が求められる
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エコノミーMVNOは、ドコモショップで新規契約できる他、一部のサポートサービスも受けられる

>>2 へ続く

□関連リンク
ニュースリリース(NTTドコモ)
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2021/10/07_00.html
ニュースリリース(NTTコミュニケーションズ)
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2021/1007_2.html
ニュースリリース(フリービット)
https://freebit.com/press/pr2021/20211007.html

2021年10月07日 14時00分 公開
ITmedia Mobile
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