2022年卒業予定の学生の間で流行した就活用語の1位は「NNT(無い内定)」――そんな結果がマイナビの調査で分かった。

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どんな用語が流行したのか

 2位は、面接でよく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」を指す「ガクチカ」だった。3位は、不採用通知において「今後のご活躍をお祈りしております」という一文から発生した「お祈り(採用選考で落ちること)」だった。Twitterでは「#22年卒NNT」といったハッシュタグが使われていることから、同社は「内々定獲得に苦戦する就活生の心境を知ることができる」としている。

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流行語ランキング(出所:リリース、以下同)

 また、前回の調査ではランキング外だった「グルディス(グループディスカッションの略)」が7位になった。関連する用語としては、「クラッシャー(グループディスカッションで、議論を妨害する人のこと)」が初めてトップ10に入った。

 ランク外で目立った動きとしては、Web面接で顔色を良く映すために活用された「女優ライト」や、「おぷちゃ(LINEのオープンチャットの略)」などが挙げられた。

□就活に影響したニュースワードは?
 就職活動に影響したニュースワードの1位は「新型コロナウイルス感染症」(29.7%)で、2位は「テレワーク、リモートワーク、在宅勤務」(24.3%)、3位は「withコロナ」(20.6%)、4位は「緊急事態宣言」(20.5%)、5位は「SDGs」(19.3%)、6位は「働き方改革」(18.1%)という結果に。

 選択したニュースワードは就職活動にどう影響したのだろうか。

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就活に影響したニュースワード(出所:リリース、以下同)

 2位のテレワークについては、「就職先がいかに社員のことを思っているのかを知る指標として最も参考にした。また、遠方の企業が結果として受けやすくなった」(理系男子)という意見があった。

 3位のwithコロナについては、「今後、就職した後もコロナの問題は関わってくると考えたから。また、コロナへの対応の仕方などにより、その企業がピンチをどう乗り越えるのかを客観的に見ることができた」(理系男子)という声が寄せられた。

 5位のSDGsについては、「学生からSDGsに関する質問を受けたときに、回答できているか。問題について社員が理解しているのか見た。納得できる説明を受けられなかった企業は志望度が下がった」(理系女子)との回答があった。

 6位の働き方改革については、「残業や人手不足などが常に問題として挙がっている業界だったので、その問題にどのように取り組んでいるのかを知ることで、問題解決に積極的な企業かどうか見極める判断材料になった」(文系男子)という声があった。

 今回の調査は、7月26〜31日、22年卒業予定の全国の大学3年生および大学院1年生を対象にインターネット上で実施した。有効回答数は1971人。

□マイナビによるモニター調査詳細データ
2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況 | マイナビキャリアリサーチLab
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20210826_13920/
2022年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況(PDF)
https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2021/08/monitor2022_5.pdf

2021年09月01日 10時43分 公開
ITmedia ビジネスオンライン
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