大手電機メーカーの東芝に対し買収を提案した投資ファンドが、株式の買い取り価格として1株当たりおよそ5000円を提示していたことがわかりました。東芝は買収が経営に及ぼす影響について、社内に専門のチームを設けて検討を急ぐことにしています。

東芝はイギリスに本拠を置く投資ファンド、CVCキャピタル・パートナーズなどから買収の提案を受けました。

関係者によりますと、この提案で投資ファンド側は株式の買い取り価格として1株当たりおよそ5000円を提示していたことが新たにわかりました。

これは株価が急騰した7日の東京証券取引所での終値を上回っています。

東芝では、副社長をはじめとするチームを新たに社内に設けて、買収が経営に及ぼす影響について検討を急ぐということです。

チームでは、提案に応じて株式が非公開化され上場が廃止された場合に資金調達などにどのような影響が生じるか検討して、できるだけ早く結論を出す方針です。
2021年4月8日 4時48分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210408/k10012962111000.html