円安・ドル高が進んでいる。30日午後の東京外国為替市場で、円相場は一時、1j=110円台と2020年3月以来およそ1年ぶりの安値を付けた。米国でワクチン接種が本格的に広がる見通しになり、早期の景気回復期待が高まった。米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大するとの見方から投資家の円売り・ドル買いが優勢になっている。

バイデン米大統領は29日、米国内の成人の90%が4月19日までにワクチンを接種できるようになるとの見通しを示した。米国の景気回復が早まるとの期待から、安全資産とされる国債を売る動きが加速。米長期金利の指標になる米10年物国債の利回りは1.7%台まで上昇し、金利上昇を受けたドル高が円安に波及している。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF300L60Q1A330C2000000/