東証で1日に発生したシステム障害で、故障が発生した株式売買システム「アローヘッド」を納入した富士通は、東証と連携して詳しい原因の究明を急いでいる。

 アローヘッドは、富士通が開発し、2010年1月に稼働した。世界トップクラスの処理速度を持つとされ、注文件数の急増に応じ能力を増強。現システムは19年11月に全面刷新したばかりで、1年足らずで障害が起きたことになる。

 東証によると、障害は共有ディスク装置のメモリー故障が引き金。故障に備え、もう1台用意してある予備装置への自動切り替えができず、富士通が解析を進めている。同社は「多くの関係者に多大な迷惑を掛けたことをおわびする。東証と連携して再発防止に努めていく」(広報IR室)と説明している。 
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