メルカリは、中古品の購入や使用に「抵抗感がある」と答えた人が52.9%と前年から8.4ポイント増えたとする消費者調査を発表した。新型コロナウイルスの感染防止で、他人が使ったものに触れるのを嫌う傾向が高まったとみられる。「中古品購入の機会が増えた」という回答も32%と5.5ポイント減った。

調査は8月、フリマアプリの利用者と非利用者500人ずつを対象に行った。特に非利用者は6割近くが中古品購入に抵抗感があると答えており、サービス普及に悪影響を及ぼしかねない。

ただ、調査ではフリマへの出品意欲の高まりを示す結果も見られた。「まだ使えるが不要なモノは売る」に当てはまるという回答は、フリマ利用者で79.8%、非利用者で45%と、いずれも約4ポイント上昇した。

実際、メルカリの国内利用者は20年4〜6月期に1745万人と前年同期比で29%増えた。同社は「コロナを機に在宅時間が長くなり、自宅の整理などで中古品を売りたい人は増えた。一方で感染防止で購入意欲は高まりにくい状況」と分析。「サービスの利便性や安全性を磨くことで、利用者の購入意欲を高めたい」としている。
2020/9/30 9:18
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64407150Q0A930C2X30000/