西村康稔経済財政・再生相は26日の衆院内閣委員会で、国内旅行の需要喚起策「Go To トラベル」から除外している東京発着分を加えるかどうかについて、9月に判断する考えを明らかにした。政府の新型コロナウイルス分科会で専門家の意見を踏まえて決める。

西村氏は東京の感染状況について「専門家から7月末にピークを迎えたと指摘があった」と話した。東京発着分の追加について「時期や基準は明言するのが難しい」としつつ「9月に分科会を開き感染状況などを分析し意見を聞きながら判断したい」と語った。

西村氏は東京を除外した経緯について「人口や旅行者数が圧倒的に多く感染源になることを懸念して外した」と指摘した。一方で専門家からは「感染が落ち着いた際には実施しても差し支えないとされた」と言及した。

公明党の山口那津男代表は25日の記者会見で「感染状況をよく見極めながら、東京も加える可能性をしっかり検討してほしい」と述べた。「人口のボリュームから考えて、東京が対象になれば苦境に立つ観光業への応援の役割を一層果たすのではないか」と強調した。
2020/8/26 10:56
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63053910W0A820C2EAF000/