石油資源開発(1662)は11日、2021年3月期(今期)の連結最終損益が65億円の赤字(前期は268億円の黒字)になりそうだと発表した。31億円の赤字としていた従来予想から赤字幅が広がる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う天然ガスの販売量減少などで売上高見通しを引き下げるほか、為替差損の発生が響く。

売上高は前期比31%減の2199億円と、従来予想(30%減の2236億円)から引き下げた。天然ガスのほか、主力の希釈ビチューメンの販売量が減少する見込み。一方、営業損益は77億円の赤字(前期は142億円の黒字)と82億円の赤字としていた従来見通しからは小幅に上方修正した。希釈ビチューメンの生産抑制に伴う減価償却費の減少を織り込んだ。

同時に発表した2020年4〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比45%減の510億円、営業損益が52億円の赤字(前年同期は46億円の黒字)、最終損益が95億円の赤字(同89億円の黒字)だった。4〜6月期には58億円の為替差損を計上した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020/8/11 14:26
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL11HOK_R10C20A8000000/