ホンダが5日発表した2020年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が808億円の赤字(前年同期は1723億円の黒字)だった。同期間で初の赤字となる。新型コロナウイルスの感染拡大で外出規制が世界で広がり、販売が急減した。

最終赤字額は市場予想平均(QUICKコンセンサス)の586億円を上回った。

売上高は前年同期比47%減の2兆1237億円、営業損益は1136億円の赤字(同2524億円の黒字)だった。主力の四輪車はコロナの影響を受け、米国などで販売が落ち込んだ。二輪車も主力市場の東南アジアなどで販売が減速した。工場の一時休止もあり、原価低減やコスト削減で補えなかった。

同日、未定としていた21年3月期の純利益が前期比64%減の1650億円になりそうだと発表した。QUICKコンセンサスは2455億円。売上高は前期比14%減の12兆8000億円の見通し。

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2020/8/5 15:09
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62315170V00C20A8I00000/