半導体パッケージ製造の新光電気工業が28日発表した2020年4〜6月期連結決算は、最終損益が32億円の黒字(前年同期は7億8700万円の赤字)だった。次世代通信規格「5G」の実用化などでデータ通信量が増えていることを背景に、サーバー向けが好調だった。新型コロナウイルスの感染拡大でリモートワークが広がり、パソコン向けの販売も伸びた。

売上高は25%増の424億円だった。データセンターのサーバーやパソコン向けに半導体のフリップチップタイプパッケージの販売が増えた。半導体メーカーの投資拡大に伴い半導体製造装置メーカーの需要も膨らんだ。営業損益は37億円の黒字(前年同期は3億6800万円の赤字)だった。

21年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は15%増の1711億円、純利益は2.6倍の70億円を見込んでいる。

2020/7/28 21:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62012650Y0A720C2DTA000/