→TSMCの年次株主総会で、劉徳音会長が述べた
→米アリゾナ州に約1兆3000億円規模の半導体工場を計画

半導体ファウンドリー(受託生産)の台湾積体電路製造(TSMC)は9日、中国の華為技術(ファーウェイ)への半導体供給継続を望んでいるが、米国の対ファーウェイ制裁強化に伴い取引が失われた場合でも、他の顧客企業からの受注で埋め合わせは可能だとの自信を示した。   

  TSMCの年次株主総会で、劉徳音会長は米国の措置によってファーウェイ向け半導体製造に課される最新の制約について検証していることを明らかにし、この問題がやがて解決されると期待すると表明。その上で、ファーウェイとの取引停止を余儀なくされた場合でも、他の顧客からの注文でその穴を埋めることができると述べた。ただ詳細には触れなかった。

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劉徳音会長

   半導体ファウンドリー業界をリードするTSMCは、米アップルにも半導体を供給。TSMCは現在、米アリゾナ州に120億ドル(約1兆3000億円)規模の半導体工場を建設するプロジェクトに取り組んでいる。米政府の国家安全保障上の懸念を和らげる狙いがある。

  このプロジェクトについて、TSMC幹部は特定の計画はまだ固まっていないが、同工場周辺に事業拠点を置くよう同社のサプライヤー企業をいずれは説得したいと株主に伝えた。

原題:TSMC Confident of Replacing Any Huawei Orders Lost to U.S. Curbs(抜粋)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-06-09/tsmc-confident-of-replacing-any-huawei-orders-lost-to-u-s-curbs

2020年6月9日 13:46 JST
Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-09/QBN1URT0AFB701