USEN-NEXT HOLDINGS傘下のUSEN(東京・品川)は5日、食材の飲食店向け電子商取引(EC)サービスで一般販売を始めたと発表した。飲食店向けに販売していた食材を通常価格の1〜5割引きで、家庭でも購入できるようにする。新型コロナウイルスの影響で、飲食店の利用が減り打撃を受ける食材の生産者を支援する。

USENが提供するのは業務用の食材ECサービス「REACH STOCK(リーチストック)」で、一般向けの販売を5月20日に始めた。従来、レストランなどの飲食店向けに販売していた野菜や肉類、食材のセットを家庭向けに売り出す。

新型コロナの影響で飲食店の利用が減っている。これに伴い、生産者や卸は在庫の滞留に悩んでいるという。USENはリーチストックで一般向けの販路を確保することで、生産者を支援する狙いだ。

リーチストックは2017年に開始した業務用の仕入れサービス。全国約1万店舗が利用している。今後は農林水産省が主導する生産者の支援事業に参画する予定。和牛やマグロ、メロンなど農林水産省が指定する品目について送料を無料にする見込みだ。(平岡大輝)

2020/6/5 14:00
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60017290V00C20A6X35000/