SAPジャパンは20日、新型コロナウイルスの経済対策として国が一律10万円を配る「特別定額給付金」について、申請の受け付け状況や振込日を確認するためのシステムを開発し、地方自治体に無償提供すると発表した。同システムを使えば、住民は振込日などをWebサイトからいつでも確認できる。

自治体には、特別定額給付金の迅速な支払いを求める住民から、振込日について電話での問い合わせが多く寄せられているという。同システムにより、問い合わせ対応の負荷を減らし、自治体の職員が本来の業務に専念できるという。

システムの名称は「特別定額給付金問い合わせWebサービス」。自治体の職員が給付に関わる業務の進捗状況を同システムに入力する。住民は申請後に発行される給付コードをスマートフォンなどからWebサイトに入力。住民は自分が申請した給付金の処理状況について、審査中や照会中、審査済みといった具合に把握できる。自治体が入金処理を終えた後であれば振込予定日も分かる。

同システムに申請の受け付けや支給審査、入金処理の機能はない。無償提供期間は90日間だが、SAPジャパンは個別に相談に応じるという。(矢口竜太郎)

2020/5/20 13:57
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59329120Q0A520C2X20000/