雪印メグミルクが13日発表した2020年3月期の連結決算は、純利益が前の期比13%増の121億円だった。増益は2年ぶり。健康志向の高まりや巣ごもり消費が追い風となり、牛乳やヨーグルトの販売が伸びた。コンビニエンスストアなどで乳製品の取扱量が増加し、卸販売を手掛ける子会社も好調だった。

売上高は2%増の6134億円だった。料理での用途拡大でバターの販売が伸びた。内臓脂肪を減らす効果があるという「恵ガセリ菌SP株ヨーグルト」も堅調だった。一方、チーズは競争激化を背景に減収となった。

営業利益は4%増の179億円。原材料価格や物流費の上昇が利益を圧迫したが、昨年に実施した値上げの影響で補った。販促費も減らした。

21年3月期の売上高は前期比1%増の6200億円、純利益は7%増の130億円を見込む。バターやヨーグルトの需要拡大が続くとみている。

2020/5/13 18:00
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59038470T10C20A5DTD000/