大分銀行は11日、2020年3月期の連結決算を発表し、経常利益は前の期比20%増の93億円で5期ぶりに増加した。与信費用が増えた半面、有価証券関係の損益は改善した。純利益は12%減の50億円と4期連続で減少した。店舗網の再構築に伴う固定資産の減損損失計上や法人税の増加が響いた。21年3月期通期の予想は純利益で13%減の44億円とした。

後藤富一郎頭取は同日の記者会見で「新型コロナウイルス感染拡大の影響は県内産業のあらゆる業種に広がっている」と指摘。「たとえ与信費用がかかっても、地域の中小企業育成や産業基盤づくりのために地方銀行としての使命を果たしていきたい」と語った。

2020/5/11 17:59
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58943990R10C20A5LX0000/