三井住友銀行は1日、顧客情報の入ったハードディスク2個を事務機器の保守を委託するOKIクロステックが紛失したと発表した。氏名や口座残高などの情報が含まれているが、すべて暗号化されており通常、第三者が解読することはできないという。

紛失したハードディスクには、2009年1月21日から18年10月15日までに東京・江戸川の葛西支店を訪れ、通帳を新規に発行した顧客と、繰り越し手続きをした顧客の氏名、口座番号、残高などの情報が入っていた。現時点でハードディスクは見つかっていないものの、顧客情報が不正に使われた形跡はないという。

三井住友銀がOKI側にハードディスクの在庫確認を求めたところ、OKI側が紛失に気づいた。同行は「今回の事態を深く受け止め、再発防止に向け顧客情報の管理を再度徹底する」とコメントしている。

2020/5/1 11:53
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58692530R00C20A5000000/