積水化学工業(4204)は27日、2021年3月期(今期)の連結純利益が前期比26%減の435億円となりそうだと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響による需要減少から、自動車向けやスマートフォン向け部材などの高機能プラスチック事業中心に販売が低迷する。

売上高は2%減の1兆1074億円、営業利益は20%減の700億円を見込む。メディカル事業は事業基盤を強化し増収増益を維持する一方で、住宅事業は昨年の消費増税前の駆け込み需要による反動減や、4〜6月期は新型コロナによる受注減への影響を受ける。

併せて160億円を上限に自社株を除く発行済み株式総数の1.75%に当たる800万株の自社株買いを発表した。期間は4月28日から21年3月31日まで。

同時に発表した20年3月期(前期)の連結決算は、売上高が1%減の1兆1292億円、純利益は11%減の589億円だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020/4/27 14:21
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL27HXB_X20C20A4000000/