デンソー(6902)は24日、2020年3月期(前期)の連結純利益(国際会計基準)が前期比73%減の680億円になったと発表した。12%減の2250億円としていた従来予想から下振れした。燃料ポンプに関するリコール(回収・無償修理)など品質関連費用の増加や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う工場の稼働停止などが響いた。

売上高にあたる売上収益は4%減の5兆1500億円と、従来予想(2%減の5兆2600億円)を下回った。営業利益は81%減の610億円と、11%減の2800億円としていた従来見通しを下げた。費用抑制の効果が小幅にあったものの、品質関連費用が1800億円の営業減益要因となったという。新型コロナウイルスの影響は生産調整による操業度の悪化にもつながった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020/4/24 15:49
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL24HEU_U0A420C2000000/