日銀は23日、27〜28日の2日間にわたって開く予定だった金融政策決定会合の日程を1日に短縮し、27日のみの開催にすると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停止で資金繰りが急速に悪化している企業の支援策を検討する。大企業が資金調達で発行するコマーシャルペーパー(CP)や社債の購入枠を3月会合に続いて増やす方向だ。

金融政策決定会合は27日午前9時に始め、昼ごろをめどに終了する予定としている。短縮の理由は「新型コロナウイルスの感染拡大の防止に万全を期す観点」と説明しており、議論に参加する政策委員や幹部、政府関係者らの感染リスクを軽減する。

日銀は前回の3月会合も当初日程より開催日を前倒しし、2日間の予定を1日に短縮して開いている。2会合連続で異例の対応をとる。27日の会合では、日銀がゼロ金利で金融機関に資金供給するオペ(公開市場操作)を、中小企業と取引の多い地方銀行や信用金庫なども使いやすくする方策も講じる見通しだ。

2020/4/23 9:20
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58383610T20C20A4EAF000/