ドラッグストアを運営するキリン堂ホールディングスが10日発表した2020年2月期の連結決算は、純利益が前の期比21%増の17億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴いマスクや消毒液などの販売が伸びた。期末配当は前の期末より3.5円増の21円(年間配当は40円)とする。

売上高は3%増の1332億円。営業利益は38%増の27億円だった。利益率の高い調剤事業や健康関連のプライベートブランド(PB)商品が好調だった。1月から新型コロナの影響で日用品や食品の買いだめ需要も加わった。店舗閉鎖の特別損失を計上したが、最終増益を確保した。

21年2月期通期は売上高が前期比微増の1342億円、純利益は4%増の18億円を見込む。新型コロナの影響は業績に織り込んでいないとしている。

2020/4/10 17:23
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57924300Q0A410C2000000/