[東京 24日 ロイター] - 世耕弘成自民参院幹事長は24日の定例会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済対策について、「2020年度本予算の成立後、できるだけ速やかに一定の規模感を出すのが重要」とコメントした。

世耕氏は「すでに欧米中心に各国がいろいろな形で経済対策の規模感を出しており、日本だけ(規模感を)出せていない」と指摘。「欧米各国も精緻に数字を積み上げたわけでない」とも述べ、「精緻でなく、4月すぐに執行できるかなどとは関係なく、一定の規模感を出すことが、国民の安心感や企業経営者のやる気につながる」と強調した。

経済対策の規模については「国内総生産(GDP)のマイナス幅を埋める考え方はある」と指摘した。

経済対策の手法として党内で議論の出ている現金給付や商品券に関し「一斉休校で負担のある子育て世帯などには現金給付はあり得る」とする一方、「消費喚起策としては、現金、クーポン券、商品券やキャッシュレスのポイント還元など、何が良いのか考える必要がある」と述べた。

経済対策・補正予算の執行時期としては、5月の大型連休前が望ましいとの見解を示した。

2020年3月24日 / 14:03
ロイター
https://jp.reuters.com/article/seko-economic-package-idJPKBN21B0H7