幸楽苑ホールディングス(7554)は9日、2020年3月期(今期)の連結最終損益が4億円の赤字(前期は10億円の黒字)になりそうだと発表した。9%増の11億円としていた従来予想から、一転赤字となる。昨年の台風19号で一部店舗が休業した影響が出ているなか、新型コロナウイルスの感染拡大で客足が鈍っている。不採算店舗の減損処理や、店舗の閉鎖に伴う構造改革費用の計上も響く。

売上高は8%減の380億円になる見通し。2%増の420億円の従来予想から40億円下方修正した。新型コロナにより「2月中旬頃から顧客数が急速に鈍化し、3月はさらなる減収が見込まれる」という。

営業利益は63%減の6億円を予想し、従来予想から15億円引き下げた。減収のほか、台風19号による災害費用も重荷になった。

あわせて今期の年間配当予想を10円と、従来予想の20円から引き下げた。前期は10円だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020/3/9 17:48
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL09HST_Z00C20A3000000/