Slack Japanは3月5日、東京リージョンでユーザーがデータの保管場所を制御できる「データレジデンシー」機能の提供を開始したことを明らかにした。従来は主なデータが米国に保管されていたが、今後は日本国内に限定したデータ保管が可能になる。

 同機能は、金融や行政、医療など、データセキュリティに関する規制が厳しい業界での利用に対応するもの。プラスプランとEnterprise Gridのユーザーが利用できる。米国以外では日本(東京)やドイツ(フランクフルト)とフランス(パリ)で利用でき、今後は英国とオーストラリアのリージョンでも提供されるという。

 同機能の対象となるデータは、ユーザーがSlackで生成したメッセージ、ポスト、ファイルや検索などで、指定したリージョンへの転送時や保存時に暗号化される。なお、Slackと連携するサードパーティー製アプリケーションのデータの保存場所については、対象アプリケーションのパートナーのポリシーによって異なる。

 なお、同機能の対象リージョンに移行できるのは同一の組織もしくはチームのユーザーで、組織もしくはチームの全体が同じリージョンに所属している必要があるという。
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