DMO(観光地経営組織)の秋田犬ツーリズム(秋田県大館市)は発足から3年間の活動が地域経済に与えた影響を推計した。2016年度から3年間に41億2500万円の経済波及効果、473人の雇用創出効果があったという。

調査はフィデア情報総研(秋田市)に委託。DMOが発足した16年4月から3年間を対象にした。大館市、北秋田市、小坂町、上小阿仁村のエリア内で活動前と後の観光客数から観光消費額を試算。さらに秋田犬ツーリズムの活動費(予算)を加え、46億6200万円の最終需要があった。そこから県内の経済波及効果をはじき出した。

秋田犬ツーリズムは秋田犬を目玉に食や温泉などの地域の魅力を動画やSNS(交流サイト)を通じてPR。テレビや新聞にも活動が取り上げられ、観光客が増えた結果、宿泊や飲食など観光関連産業に大きな効果をもたらした。枝豆の特産品販売などにも取り組んでおり、19年度以降に経済効果が生まれるという。

2020/2/19 14:31
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55810700Z10C20A2L01000/