【ミュンヘン=共同】ドイツを訪問中の米国のペロシ下院議長(民主党)は14日、ミュンヘン安全保障会議で講演し、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が第5世代(5G)移動通信システムをリードしている現状について「中国はデジタル独裁を目指している」と批判し、各国が欧米などの企業に投資を拡大し、より安全なネットワークの普及を図るべきだと呼び掛けた。

ペロシ氏は情報通信の基盤は「情報の自由な流れや人権を尊重する価値観」に基づいたものでなくてはならないと指摘。情報や言論の自由が制限された中国の状況にふれ、5Gを導入する国々は「中国のようになりたいか、慎重に考える必要がある」と警告した。

ファーウェイを巡り、米国内では同社と競うフィンランドのノキアとスウェーデンのエリクソンに米国や同盟国が出資し、普及を後押しすべきだとの考えが出ている。
2020/2/15 6:49
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55679810V10C20A2000000/