電通グループは12日、2019年12月期(前期)の連結最終損益(国際会計基準)が808億円の赤字(前の期は903億円の黒字)になったようだと発表した。前の期比93%減の62億円の黒字としていた従来予想から870億円下振れする。オーストラリアで大口顧客を失ったほか、中国で現地の広告会社との競争が激しくなり、19年10〜12月期に約701億円ののれん減損損失を計上する。

営業損益は33億円の赤字を見込む。45%減の609億円の従来予想から、642億円下方修正した。

一方、売上高に相当する収益は3%増の1兆478億円と、従来予想から130億円上方修正した。19年秋のラグビーワールドカップ効果による国内広告事業の好調を反映した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020/2/12 16:56
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL12HMW_S0A210C2000000/