三菱重工業は6日、2020年3月期の連結事業損益(国際会計基準)がトントン(前期は2005億円の黒字)となる見通しだと発表した。従来は10%増の2200億円と予想しており大幅に下振れする。「三菱スペースジェット(MSJ)」の納入延期に伴い4〜12月期に関連資産の減損損失などを計上したことが響く。米中貿易摩擦などによる市況悪化も重荷となる。

売上高にあたる売上収益は2%増の4兆1500億円となる見通し。従来予想の5%増の4兆3000億円から引き下げた。純利益は従来予想を100億円下回る1000億円に修正した。

同時に発表した2019年4〜12月期連結決算は、売上収益が前年同期比1%減の2兆8565億円、事業利益は89%減の127億円だった。三菱重は個別財務諸表で「三菱スペースジェット」関連などで4964億円の特別損失を計上した。

同時に、傘下の三菱航空機社長に4月1日付で米国三菱重工の丹羽高興社長が就任すると発表した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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2020/2/6 14:24
日本経済新聞
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