全国44の国立の教員養成大学・学部を2019年3月に卒業した人の同9月末時点の教員就職率が、前年比0.5ポイント減の58.4%だったことが23日、文部科学省の調査で分かった。

卒業生1万1089人のうち、「教員就職者」は前年より19人増の6476人。正規採用は249人増の4514人、臨時任用は230人減の1962人だった。このほか保育士になった人が22人増の180人いた。

一方、教員・保育士以外への就職は152人増の2840人。大学院などへの進学が1058人、未就職が535人だった。

大学・学部別にみると、教員就職率が最も高かったのは鳴門教育大の72.6%で、高知大の71.5%、兵庫教育大の69.5%と続いた。最も低いのは岩手大の44.4%となった。

国私立の教職大学院53校への調査では、現職教員を除く19年3月の修了者は654人。このうち同9月末時点で教員になったのは597人で、教員就職率は前年比2.4ポイント減の91.3%だった。

〔共同〕

2019/12/24 10:06
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53724390U9A221C1CR0000/