ガストの「1人用ボックス席」が、カフェやコワーキングスペースより、仕事がはかどると評判だ。経営コンサルタントの勝木健太氏は「ガストの1人用ボックス席は“三拍子”そろっている。これ以上の仕事環境を私は知らない」という――。

すかいらーくグループが運営するガストでは、東京都や神奈川県を中心にいくつかの店舗で「1人用ボックス席」を設置している。席数の多い順に、ガスト赤坂見附店で17席、ガスト新橋店で12席、ガスト亀有駅北口店で9席となっている(すかいらーくグループホームページより、2019年5月23日時点)。

筆者自身、ワークスペースとして、カフェやコワーキングスペースを利用することもあるが、最近ではガストの1人用ボックス席を利用することが増えている。もっといえば、日本屈指のヘビーユーザーではないかと自負している。「全席に電源がある」「個室で作業に集中できる」「充実したドリンクバーが飲み放題である」と三拍子そろっており、とにかく環境が抜群なのだ。

ちなみに、ガストは2人席の場合でも、2席のうちの1席がカバン置きとして利用されており、実質的に1人席となっていることも多く見受けられる。また2人席が2人で利用されている場合でも、ビジネスパーソンによる軽めの打ち合わせなどが行われていることも多い。

都心の店舗に限っていえば、ガストをはじめとするファミレスの多くは、ファミリー向けに「レストラン機能」を提供しているのではなく、むしろ、ビジネスパーソン向けに「コワーキングスペース機能」を本格的に提供しはじめているのではないかとすら思えてくる。
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