文部科学省と厚生労働省は15日、2020年春に卒業予定の大学生の就職内定率が10月1日時点で76.8%だったと発表した。前年同期を0.2ポイント下回ったが、1996年の調査開始以降で2番目の高さになった。文科省は「穏やかな景気回復が続いており、企業の採用意欲が高いことが要因」としている。

10月時点の内定率は、面接解禁時期が後ろにずれた15年に一時下がったが、11年以降は上昇傾向が続いている。

20年春卒業予定の内定率は男子が前年同期比0.9ポイント減の76.1%、女子が同0.6ポイント増の77.6%だった。文理別では文系が同0.3ポイント減の76.2%、理系が同0.1ポイント増の79.3%だった。

地域別では関東が前年同期と同じ80.5%と全国で1番高い。上昇したのは北海道・東北(74.5%)、中国・四国(70.1%)。減少したのは中部(74.4%)、近畿(79.6%)、九州(66.9%)だった。

調査は全国62大学の学生4770人を抽出して実施。卒業後に就職を希望する学生のうち、すでに就職先が決まった割合を内定率としている。

2019/11/15 15:00
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52209010V11C19A1EA5000/