エーザイは30日、2020年3月期(今期)の連結純利益(国際会計基準)が前期比29%増の816億円になりそうだと発表した。14%増の720億円としていた従来予想から96億円上方修正した。抗がん剤「レンビマ」が中国を中心に全地域で売り上げが伸びるほか、世界で展開する医薬品の品目構成の変化により売上原価率が改善する。

売上高にあたる売上収益は従来の6%増の6800億円で据え置いた。外国為替市場での円高の影響を織り込んだ。

同時に発表した19年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比17%減の269億円だった。開発中の新薬候補に投下した研究開発費の増加が重荷となった。売上収益は4%減の2992億円だった。前年同期にライセンス収入などを計上した反動が出た。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/10/30 13:04
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL30HMA_Q9A031C1000000/