一国の財政の健全度を示す最も重要な指標は債務残高を国内総生産(GDP)で割った「債務残高比率」だろう。GDPは債務の返済能力の代理変数と言えるからだ。

日本のこの比率が主要国で唯一200%超で、債務残高の絶対値が1000兆円以上であることはよく知られている。債務が膨らんだのは財政赤字を出し続けてきたためだが、その主因は何か。身の丈を超えた歳出を続けたからなのか、歳入が少なすぎたからなのか、どちら…

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2019/10/29 11:30
日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51478360Y9A021C1ENI000/