全日本空輸(ANA)は23日、成田空港とロシア極東ウラジオストクを結ぶ路線の運航を2020年3月16日から始めると発表した。高い伸びが続くロシアの訪日客の需要取り込みや、日ロ間の経済交流の活性化につなげる。成田―ウラジオストクを巡っては日本航空(JAL)も20年夏ダイヤでの路線開設を発表している。ロシア極東地域を巡る競争が激しくなりそうだ。

ウラジオストクへの就航は日本の航空会社としては初めて。毎週月曜日と金曜日の週2往復を運航する。使用する航空機は欧州エアバスの小型旅客機「A320neo」で、138席のエコノミークラスと8席のビジネスクラスを備える。

日本政府観光局(JNTO)によると、18年のロシアからの訪日客数は前年比22.7%増の約9万4800人と過去最高を更新した。17年のビザ発給要件の緩和をきっかけに訪日需要が高まっている。

2019/10/23 17:03
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51294230T21C19A0916M00/