携帯電話のショートメールで三井住友銀行をかたるメッセージを送りつけて偽のサイトに誘導し、口座の暗証番号などを盗み取るいわゆるフィッシング詐欺の被害が急増し、銀行が注意を呼びかけています。

三井住友銀行によりますと、9月から携帯電話に銀行の名前をかたり「偽メールに注意して、安全のために、設備ロックを行ってください」などと呼びかける不審なショートメールや電子メールが多数の預金者などに送りつけられているということです。

いずれもメールの指示に従って携帯電話を操作すると偽のサイトに誘導されて口座番号や暗証番号などの個人情報が盗まれる「フィッシング詐欺」で、インターネットを通じて口座から預金が勝手に送金されてしまう被害が、先月は前の月の10倍に増えたということです。

銀行がショートメールや電子メールで口座番号や暗証番号を尋ねることはないということで、三井住友銀行では不審なメールが届いても絶対に番号は入力しないよう呼びかけています。

被害額が大きくならないよう、銀行ではインターネット経由で送金できる1日当たりの上限をこれまでの100万円から50万円に引き下げました。

詐欺にあって預金を勝手に送金される被害は原則、補償の対象になるということで、三井住友銀行は0120−322ー775まで連絡をしてほしいと呼びかけています。
2019年10月4日 6時50分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191004/k10012111891000.html