0001ムヒタ ★
2019/09/19(木) 08:41:05.69ID:CAP_USER量子コンピューティングはまだかなり実験的な段階にある分野で、超微小粒子の難しい物理学や、機械を冷却して絶対零度にごく近い範囲内に保ち、演算が外乱に影響されないようにする必要があるなどの制約要因がある。
しかし、エンジニアや科学者がこのまま技術を進歩させていくことができれば、量子コンピュータによって今日の従来型のコンピュータでは実質的に不可能なコンピューティング問題が解決できるようになる可能性がある。例えば、医薬や材料科学で用いられる実世界の分子の複雑さのシミュレーションや、金融投資のパフォーマンスの最適化、最小限の時間と燃料による小包配送などだ。
量子コンピュータは、量子ビットによってデータの格納や処理を行う。通常のコンピュータビットには、0または1のいずれかしか格納できないが、量子ビットには、重ね合わせと呼ばれる概念に基づいて、その両方の組み合わせを格納することができる。もう1つの概念が、量子もつれである。量子もつれにより、隣り合っていない場合でも2個の量子ビットの状態につながりを持たせることができる。
「この新しい量子システムは、より大きな格子を備え、さらに複雑なもつれと接続を実験する能力をユーザーに提供するという点で重要である」と、IBM基礎研究所(IBM Research)のDario Gil所長は述べた。
IBMは、実用的な量子コンピュータの開発において、Google、Microsoft、Honeywell、Rigetti Computing、IonQ、Intel、NTTなどの企業と競争している。またD-Waveという別の企業は、アニーリングと呼ばれる別のアプローチを採用し、既に複数の顧客を獲得している。いっぽう、AT&Tなど量子ネットワークというさらに遠い未来の分野を追求する企業もある。
2019年09月19日 07時57分
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