東海道・山陽新幹線と九州新幹線で、乗客が大型のスーツケースなどを車内に持ち込む際は来年5月から事前の予約が必要になります。来年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、セキュリティー対策を強化するためです。

JR東海などによりますと、事前の予約が必要になるのは東海道・山陽新幹線と九州新幹線で、荷物は車両の後部にあるスペースやデッキに設けられる予定の鍵付きの専用のコーナーに置きます。

対象となるのは、大型のスーツケースなど3辺の合計が160センチを超えて250センチまでの荷物で、窓口やインターネットなどで、事前に指定席とセットで予約する必要があります。

事前に予約をして荷物を持ち込んだ場合は無料ですが、予約をしていない場合には、有料となり、1000円を支払わなければなりません。

JR各社では現在、テロ対策の一環として、客席から離れた場所に荷物が置いてあった場合には持ち主を探して不審物かどうか確認していますが、来年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、さらにセキュリティー対策を強化することにしたということです。

JR東海の金子慎社長は記者会見で「予約という手順は生じるが、荷物を預ける場所が確保されるので、荷物を持ち込む方には喜ばれると思う。趣旨を理解してもらって、利用してほしい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190829/k10012055581000.html