日本フードサービス協会(東京・港)が26日に発表した7月の外食企業の国内売上高(全店ベース)は0.5%減と35カ月ぶりに前年実績を下回った。日曜日が前年同月に比べ1日少なかったことに加え、長雨の影響を受けファミリーレストランなど家族客の多い業態が集客で苦戦した。客単価は前年超えが続くが客数減を補えなかった。

7月は梅雨明けが前年より遅れ、気温も上がらず全体の客数は1.7%減だった。一方で客単価は1.3%増と、昨年11月から9カ月連続の前年超え。値上げや高単価の季節メニューなどによる押し上げ効果が続いている。

業態別の売上高をみると、ファストフードが1.4%、喫茶が3.7%の増収を確保したものの、ファミリーレストランが4.4%減、パブ・居酒屋が1.4%減と減収幅が大きかった。

ファストフードは低温の影響でアイスクリームなどは振るわなかったものの、日本マクドナルドなどの季節商品が好調で客数、客単価ともに前年超え。家族客の多いファミリーレストランは長雨の影響で客足が落ち込んだ。人気が続いていた「焼き肉」のカテゴリーも32カ月ぶりの減収となった。

2019/8/26 17:10
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49002520W9A820C1H99A00/