日韓関係の悪化で、北海道を訪れる韓国からの観光客の減少が懸念されています。影響を少しでも軽くしようと19日、北海道の職員たちが新千歳空港で記念品を配り、観光客を歓迎する気持ちを表しました。

北海道を訪れる外国人観光客のうち、韓国からの観光客は中国や台湾とならんで多くを占めていますが、日韓関係の悪化のあと道内と韓国を結ぶ路線で一部運休が発表され、減少が懸念されています。

こうした事態に、影響を少しでも軽くしようと、道など自治体の関係者が新千歳空港で韓国から訪れた観光客を歓迎することにしました。

道の職員たちは到着ロビーで、19日午前10時から順次、到着した便の乗客を、横断幕を掲げて出迎えました。そして、うちわや名所のパンフレット、特産の夕張メロンのゼリーなどの記念品を、韓国語で「こんにちは」と声をかけながら配りました。

韓国人の20代の男性は「日本に来ることに、ためらいはありませんでした。歓迎を受けてうれしいです」と話していました。

北海道の高野瑞洋航空局長は「韓国からの観光客が来なくなる状況は道にとって影響が大きい。韓国の方々にきょうの取り組みが伝わって、北海道に安心して行くことができると思ってもらいたい」と話していました。

新千歳空港での歓迎の催しは19日、韓国から到着する合わせて12便で行われる予定です。
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