Windowsを長く使用してきたユーザーの中には、リカバリーディスクを使ってWindowsの修復やクリーンインストールをした経験がある人も少なくないはず。Windowsの新機能をいち早く体験できるWindows Insider Programの最新ビルドの内容から、Windows 10の次期バージョンアップにはインターネット経由でOSの再インストールなどが可能になる「クラウドダウンロード」機能が盛り込まれる可能性があることが分かりました。

Microsoftは2019年7月31日の自社ブログへの投稿で、Windows Insider Programに参加中のユーザーに対して「Windows 10 Insider Preview Build 18950(20H1)」をリリースしたと発表しました。Windows Insiders Programの更新オプションでファーストリングを選択しているユーザーは、Windows Updateから最新版のBuild 18950を入手可能です。

Microsoftはこの発表の中で「Insider Preview参加者の中には、PCのリセットや更新に関連した『クラウドダウンロード』にお気づきの方もいるかもしれません。残念ながらこの機能はまだ利用できませんが、お試しいただけるようになったらお知らせします!」と述べて、クラウドダウンロード機能をテスト中であることを明らかにしました。「Windows 10 20H1」は2020年の春ごろの正式リリースが予定されており、そこに「クラウドダウンロード」機能も実装されることが見込まれています。

AppleのmacOSでは既にインターネット経由でOSを復元させる機能が実装されており、かねてから一部のWindows 10ユーザーから、同様の機能を希望する声が挙がっていました。

Windows 10 Insider Preview Build 18950ではこのほか、日本語IMEの改善や画面のキャプチャ機能「切り取り&スケッチ」の機能拡充などが盛り込まれています。

日本語IMEでは、予測候補ウィンドウで上矢印キーを押した際に予測候補ウィンドウ内のフォーカスが移動しない問題が修正されたほか、「Ctrl + Space」の設定を見つけやすくしたり、デフォルトの割当を「なし」にしたりといった変更が加えられたとのこと。

また、「切り取り&スケッチ」には、複数のキャプチャを1つのウィンドウで管理できる「シングルウィンドウモード」や、スクリーンショットのズーム機能が追加される予定です。
https://gigazine.net/news/20190805-windows-10-insider-preview-build-18950/