第一三共(4568)が31日発表した2019年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は純利益が前年同期比81%増の433億円だった。主力医薬品の販売が好調だったほか、英製薬大手アストラゼネカと共同で治験を進めるがん治療薬「DS-8201」の開発や商業化に関する契約一時金の収益計上も寄与した。

売上高に相当する売上収益は10%増の2492億円、営業利益は91%増の569億円だった。グローバル主力品と位置付ける抗凝固薬「エドキサバン」が44%増の372億円と好調だった。国内医薬事業は抗凝固剤「リクシアナ」など主力品などの販売が伸びた。一方、研究開発費や販管費も減少し、採算改善にもつながった。

20年3月期の業績見通しは据え置いた。売上収益は前期比1%増の9400億円、純利益は23%減の720億円を見込む。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2019/7/31 13:40
日本経済新聞
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